フランスのEPIグループがイタリア、トスカーナの著名ワイナリー、イゾレ・エ・オレーナ Isole e Olena を買収した。2022年6月2日報道各社が伝えている。EPIグループはシャンパーニュのシャルル・エイドシック、パイパー・エイドシック、ビオンディ・サンティ等のワイナリーを所有している。
イゾレ・エ・オレーナは、1950年代に北ピエモンテ出身のデ・マルキ家が創立。1970年代にはその高品質なワインで知られ、キャンティ・クラシコのトップ・ワイナリーとなった。現在56haを所有。サンジョベーゼ100%のチェパレッロ Cepparello はスーパー・トスカーナを代表するワイン。オーナーのPaolo De Marchi氏はこの産地を牽引する存在だったが、40年以上このワイナリーを経営した後、フランスEPIグループへの売却を選んだ。今後は一族の出身地で北ピエモンテ、レッソーナ村のワイナリー、プロプリエタ・スペリーノProprietà Sperinoに集中するようだ。
Christopher Descoursをオーナーに持つEPIグループはボンポワン Bonpointや ジェイエムウエストン J.M. Westonといった靴・アパレル関連のブランドを持つ。このグループは既に下記のワイナリーを所有又は資本参加している。
シャルル エイドシック Charles Heidsieck (シャンパーニュ)
パイパー エイドシック Piper-Heidsieck (シャンパーニュ)
レア シャンパーニュ Rare Champagne (シャンパーニュ)
ビオンディ サンティ Biondi-Santi (イタリア・トスカーナ)
タルデュー ローラン Tardieu-Laurent (ローヌ)
シャトー ラ ヴェルリー Château La Verrerie (リュベロン)
今後イゾレ エ オレーナは現ビオンディ・サンティのCEOである Giampiero Bertolini が責任者となるようだ。