フランス、ブルゴーニュ地方、ニュイサンジョルジュにあるドメーヌ シャンタル レスキュール Domaine Chantal Lescure の所有者が変わった。2023年1月16~17日にRVF誌や地元新聞が報じている。
ドメーヌ・シャンタル・レスキュールは、コートドール各地に19haの畑を所有するドメーヌであり、ニュイ サン ジョルジュ、ポマール、ヴォーヌ ロマネ・プルミエクリュ・スショやクロ ド ヴージョが有名。1975年創立。1996年以降は、シャンタル・レスキュール女史の2人の息子、エメリックとティボー・マシャール・ド・グラモン Aymeric et Thibault Machard de Gramontがオーナーであった(彼らはドメーヌ・マシャール ド グラモンのオーナーの親戚)。今回のドメーヌ買収により、筆頭オーナーはディジョン在住のジャン フィリップ・ジラール Jean-Philippe Girard氏になる。以前、小麦粉の国際的企業 Eurogermのオーナーであった。
報道されている内容によると、今回のドメーヌ・シャンタル・レスキュール買収後も、これまでのスタッフがそのまま残るので、ワインのスタイルは変わらないという。
この買収に、エリック・ルソーが参加している。彼はジュブレ・シャンベルタンのドメーヌ・アルマン・ルソーのオーナー。彼のブルゴーニュワインは入手困難なことで知られ、極めて高額な価格で取引されている。
正直、エリック・ルソーがドメーヌ買収に一口加わっただけなら、興味深い話ではない。シャンタル・レスキュールのワインは何も変わらないからだ。ポイントは「将来どうなるか」だ。ドメーヌ・シャンタル・レスキュールは1996年以降、フランソワ・シャヴェリア François CHAVERIATが責任者。今のシャンタル・レスキュールのワインは、彼のスタイルのワインと言ってよい。彼の指導のもと、2006年有機栽培の認証を取得したことは有名だ。フランソワ・シャヴェリアは既に60歳を超えており、遠からず次の責任者に交代することは確実。その際エリック・ルソーの息がかかった人物が責任者となり、大規模な設備投資が行われば、ワインの品質が飛躍する可能性があろう(価格も大きく上がりそうだ)。
情報ソース : RVF, Bienpublic