ルイ・ファブリス・ラトゥール氏逝去

2022年9月5日から6日にかけての深夜、フランス、ブルゴーニュ地方のネゴシアン、メゾン・ルイ・ラトゥール Louis Latourの社長、ルイ ファブリス ラトゥール Louis-Fabrice Latourが亡くなった。享年58歳。訪日経験もあり、日本のワイン関係者にも知己が多い。

ルイ ファブリス ラトゥール
ルイ ファブリス ラトゥール 画像引用:BIEN PUBLIC

1797年創業のメゾン・ルイ・ラトゥールを1999年に継いだ彼は、ボーヌの古いネゴシアンを大きく拡張した。2003年シャブリのドメーヌ・シモネ・フェーブル Domaine Simonnet-Febvreを買収。シャブリ・グランクリュやプルミエクリュにブドウ畑を持つようになった。2008年にはボジョレーのアンリ・フェッシーHenri Fessyを買収している。また、「地球温暖化に対応して、北へ進出する」とし、無名だったコートドール県北側オーソワAuxoisへ進出。IGP Coteaux de l’Auxois にシャルドネ、オーセロワ、ピノノワールといった品種を植え、14haを所有。彼はこの新興産地オーソワの将来に大きく期待していたようだ。

ルイ・ファブリス・ラトゥールはワイン業界の「顔役」の一人であった。ブルゴーニュ・ネゴシアンを束ねる Syndicat des négociants‐éleveurs de Bourgogne (FNEB)、ブルゴーニュワイン委員会 Bureau interprofessionnel des vins de Bourgogne (BIVB)、フランスワインとスピリッツの輸出を仕切る業界団体 Fédération des exportateurs de vins et spiritueux (FEVS)の委員長を歴任。マスコミのインタビューに出る機会も多かった。

メゾン・ルイ・ラトゥールはグラン・クリュであるコルトン・シャルルマーニュに10ha以上ブドウ畑を持ち、コルトンの丘でのプレゼンスは非常に大きい。一方、ルイ・ファブリス・ラトゥールの父ルイ・ラトゥールも2016年に亡くなっており、メゾンは短期間に一族の重要人物2名を失ったことになる。ブルゴーニュを代表するネゴシアンがどうなっていくのか、今後を注視したい。

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