2022年4月25日、ジュヴレ シャンベルタンのワイン生産者だった ジル ビュルゲ (ジル ブリュゲ) Gilles Burguet 氏が亡くなった。享年75歳。
ジル ビュルゲ (Gilles Burguet、1947 – 2022)は、ジュヴレ シャンベルタン出身のワイン生産者だった。彼は親から継承するブドウ畑を持たず、ゼロから始めた世代。他のドメーヌで働きながら自分のブドウ畑を少しづつ増やしていった苦労人。ドメーヌも約3haと小さかった。典型的なブルゴーニュの頑固親父で、抽出の強いパワフルなワインをつくっていた。弟のアラン・ビュルゲ Alain Burguetの方が有名だが、熟成させるならジルのワインの方が長熟。ジル・ビュルゲが生産していたワインはジュブレ・シャンベルタン、ジュブレ・シャンベルタン・レ・コルヴェ、ジュブレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・ラヴォーサンジャックの3つのみ。ラヴォーサンジャックは1~2樽の僅かな生産量。
ジル・ビュルゲは、自分のブドウ畑を息子のニコラ・ビュルゲに継承させず、弟アラン・ビュルゲの子供、つまり甥にあたるジャン リュック & エリック ビュルゲ Jean Luc & Eric Burguet に売却した。二コラ・ビュルゲは父ジル・ビュルゲのように、ゼロからワイナリーを始めた。2015年頃の話。ブルゴーニュの世代交代は難しいものだ。
上記エチケットのサインは亡くなった御大にしてもらったもの。Gilles Burguet のイニシャル GB がよくわかる。
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