2022年3月22日、フランス、ボルドーの裁判所は、「2012年のボルドー・サンテミリオン格付けは有効」との判決を下した。
ボルドーワインの世界にはいくつかの格付けがあり、それぞれが異なったシステムを持つ。サンテミリオンは10年に1度格付けが見直される。昇格するシャトーがあれば、降格するシャトーもある。昇格するとワイン価格は上がり、降格すると下がる為、各シャトーにとっては死活問題。2012年の格付けの際、降格等の扱いとなった3シャトー、シャトー クロックミショット、シャトー コルバンミショット、シャトー ラ トゥール デュ パン フィジャックが、格付け取り消しを申し立てたが、裁判所はこれを却下した。この判決が出るまで10年もの歳月がかかり、次の格付け変更発表まで僅か数か月となった。
2006年のサンテミリオン格付けは、ボルドーの裁判所で取り消された過去がある。2012年の格付けでは、昇格したシャトー アンジュリュスのユベール ド ブアールに、格付け作業時の利益相反があったとして有罪・執行猶予付き罰金刑となっていた(2021年10月)。
ボルドーの裁判所が2012年サンテミリオン格付けに対して、最終的にどのような判断を下すか注目されていた。
情報ソース、仏国営放送FRANCE BLEU 及び ボルドー地元新聞